からあげクン弱者が敬遠していた理由とその魅力を考えてみた
ローソンのホットスナックの定番『からあげクン』。
ぼくは30代になるまで彼と真剣に向き合ったことがありませんでした。
これまで何かと理由をつけて避けてきましたが、最近になってやっとこの商品の魅力に気がつきました。
今回はそんなからあげクン弱者のぼくが、今まで敬遠してきた理由と最近気づいた魅力の数々について書いていきます。
からあげクンを敬遠していた理由
満足できるはずがない
からあげクンはから揚げが5個入っている商品です。
この個数は人によってはちょうどいいかもしれませんが、ぼくにとってはたったの5個なのです。
元々肉を食べるならガッツリと食べたいタイプなので、から揚げ5個だけでは到底満足できないと考えていました。
せめてあと2個増やして欲しいのです。
人気商品が嫌
ぼくは人気に迎合するのが嫌いです。
流行のファッションを取り入れるのは勿論、映画やテレビで映像化すると決まった作品に手を出すのも嫌です。人気商品に手を出すというのは、選ぶという権利を放棄した思考停止した人間の行為だと考えてしまいます。
なので、からあげクンという人気商品に手を出すのも抵抗がありました。
名前がクン付け
からあげクンというかわいい名前も理由のひとつです。
ローソン店員やから揚げクン強者の中ではすでに『からあげクン=商品名』となっていますが、からあげクン弱者にとっては『からあげクン=人名』と捉えてしまうのです。
「からあげクンください」と声に出すのは、人を呼んでいるみたいで恥ずかしいのです!
からあげクンの魅力
ここまでは今まで敬遠していた理由を書きましたが、次にぼくが最近気がついたからあげクンの魅力を紹介します。
ユーザビリティが優れている
からあげクンはユーザビリティ(使いやすさ)に優れている商品だと考えます。
その理由はケースとつまようじにあります。
①ケース
からあげクンは自立式のケースに入っているので、車のドリンクホルダーなどに置くことができます。ケースを置くことで片手で空くのでちょっとした作業のお供にもうってつけです。
しかも、ケース自体がしっかりした厚紙でできているので、ある程度放置しても油が外に染み出す心配はありません。
さらにあのケースには簡易的なフタが付いています。
後で食べようと思った時にはフタを閉じておけば保存しておくことができます。
②つまようじ
からあげクンにはつまようじが1本入っています。
このつまようじを使って食べることで手を汚す心配がありません。
手を汚したくない時や汚れてしまっている時にも食べることができるので、からあげクンは食べる場所を選びません。
シェアできる
シェアができるのも強みのひとつだと考えます。
5個入りなので何人かで食べる場合に手軽に人と分け合うことができます。
また個数が奇数というのもニクい演出です。
これなら気になるあの子と食べる時に、最後の1個を半分こするというドキドキイベントも作り出すことができます。
味の入れ替えが早い
からあげクンあるあるとして、『来店するといつも新しい味のからあげクンが発売しているという』のを感じたことがあると思います。
味の入れ替わりが早いのもからあげクンの魅力のひとつです。
これには、短いスパンで味を入れ替えることで顧客を飽きさせない狙いがあります。
しかし、入れ替えが早いという事は一度食べ逃してしまうと二度とその味とは出会えないという可能性もあります。
そのような一期一会を楽しむことができるのも、からあげクンの魅力なのかもしれません。
童心に帰ることができる
大人になると人を君付けで呼ぶ機会はなかなか無いと思います。
そんな大人にとってからあげクンは唯一君付けで呼べる存在なのです。
似た存在に『ガリガリ君』もいますが、彼は注文せずに買うことができるので違います。
注文する時に「からあげクン」と声に出すことで、子供の頃の〇〇君のことを思い出し大人が童心に帰ることができるのです。
おわりに
以上がぼくの考えたからあげクンの魅力です。
一見シンプルに見えるからあげクンですが、ロングセラー商品なだけに優れたポイントがいろいろありました。
こうなってくると、5個しか入っていないのもわざと後を引くように設計されているかもと考えてしまいます。
かわいい顔して実は計算し尽くされた商品なのかもしれません。