メタモルフォーゼの縁側を読んで自分と向き合えた
『メタモルフォーゼの縁側』というマンガ作品を最近読みました。
画像出典:https://comic.webnewtype.com/contents/engawa/
以下は公式ページにあるあらすじです。
亡き夫と通った思い出の喫茶店が閉店し、立ち寄った書店では料理本コーナーがいつもと違う場所に。過ぎ去っていく時間に寂しさを覚えた時、彼女の目に止まったのは1冊のコミックス――。75歳にしてBLを知った老婦人と書店員の女子高生が織りなすのは、誰もまだ見たことがない日々でした。
この作品を読むきっかけになったのは、TBSラジオで放送しているアフター6ジャンクションというラジオ番組です。
以前この番組内で『熟年主人公マンガ特集』というものが放送され、その中で本作が紹介されていました。
特集を聴いた時から『老婆とBL』というありえない組み合わせの本作に興味はありました。しかし、なかなか読む機会がなく、最近になってやっと読むことができたのです。
内容自体も面白い本作ですが、この作品を読んだことでぼく自身の新たな一面に気付くことができました。
ということで、今回はメタモルフォーゼの縁側を読んで考えたことを書いていきます。
何かに夢中な人を見るのが好き
この作品のどこが好きなのかを考えた所、主人公の二人が夢中になっている姿だと気づきました。
画像出典:https://www.kaishin-no-sutemi.com/entry/Metamorphose_No_Engawa
作中で老婦人である市野井雪と女子高生の佐山うららはとあるBL作品に夢中になっています。
2人が作品を読んでいる姿、作品について語り合う姿、イベントに行く姿など…。
あまり台詞では語られませんが、2人が夢中な様子は充分なほど伝わってきます。
その姿を見ているだけで、ぼくも嬉しくなってしまうのです。
ぼくはBLという分野に特別詳しいわけではありません。
しかし、わからない分野であっても何かに夢中な人というのは、人を惹きつける魅力があるのだと考えます。
これは、スポーツ選手などの頑張る姿を応援するのとは少しニュアンスが違う感じだと思います。
2人の関係に憧れる
本作は読んで考えたことがもう1つあります。
それは、市野井さんと同じ立場になった時にぼくにはどんなつながりがあるのか?です。
夫に先立たれた市野井さんは、偶然書店で見つけたBL本によって女子高生のうららと仲良くなります。
画像出典:メタモルフォーゼの縁側 第1話|コミックNewtype
BLという共通の趣味によって、半世紀ほど歳の離れた出会うことのない2人につながりが生まれたのです。
そのような趣味でのつながりが無いぼくにとって、2人のような関係に憧れつつ自分の未来が心配になりました。
ぼく自身、今はまだ働いているので辛うじて仕事仲間とのつながりはあります。
しかし、仕事を辞めて仕事上でのつながりが無くなった時に人とのつながりが何も残らないのではないかと不安になったのです。
本作を読んだことで、今まで内向的な活動しかしてこなかった自分にピリオドを打ち、もっと人とのつながりを作ろうと考えるようになりました。
目指せ!趣味友です。
このように、読む人によって色々考えることができる本作。
コミックNewtypeの公式ページで一部の話が読めるので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。